海産物は、海でとれる魚介・海藻などの産物、およびその加工製品、鯨などの哺乳類も含みます。

魚介類で使われる、「魚」とは魚類とクジラ目のことで、「介」は、古代中国の五行にもとづく動物分類で、亀・甲殻類・貝など甲羅を持つ動物の総称です。

ただ、イカ・タコ・ナマコなどは、本来は魚類でも介類でもないが、魚介類に含められます。

魚貝類、魚蟹類という言葉もあり、魚介類の単なる書き間違いのこともありますが、それぞれ文字どおり「魚類と貝類」「魚類とカニ類」と解釈されることもあります。

また、食物としてのシーフードを指すこともあります。

フグ（河豚、鰒、鮐、魨、鯸、鯺）は、フグ目、特にフグ科に属する魚の総称。

およそ120種の魚がフグ科に分類されます。そのうち食用とする種として、トラフグ、マフグなどが有名です。

また、食用可能な部位はフグの種類や漁獲場所によって異なるため、素人によるフグの取扱いや調理は危険です。

そのため、「たまに（偶に）当たる」を「弾に当たる」「当たると死ぬ」に掛けた洒落から「てっぽう（鉄砲）」と呼びます。

また、「てっさ（てっぽうのさしみ）」「てっちり（てっぽうのちり鍋）」という料理名はここから来ています。

フグは、特徴的な見た目と毒を持つことで知られる魚です。フグの体は細長く、鱗は小さく柔らかい特徴があります。また、フグの特徴的な点としては、口の周りにある四角い歯と、背中や腹部にある棘（ひれ）が挙げられます。

フグは特有の毒素であるテトロドトキシンを持っています。この毒素は主に肝臓や卵巣、皮膚などに含まれており、摂取すると神経系に深刻な影響を及ぼすことがあります。そのため、フグの調理や食べ方には特別な注意が必要です。

フグは、特に日本料理の一部で高級な食材として扱われています。代表的な料理としては、刺身（てっちりや姿造り）、てっさ（薄造り）、唐揚げ、鍋料理（てっちり鍋やしゃぶしゃぶ）などがあります。ただし、フグは調理に専門的な知識や技術が必要であり、毒素を適切に取り除くことが重要です。

フグを調理する場合は、必ず経験豊富な専門の料理人による調理が推奨されます。フグに含まれるテトロドトキシンは熱に対しても安定しており、普通の加熱では分解されません。そのため、適切な下処理と調理法により毒素を除去する必要があります。

フグは世界中の海に生息していますが、特に日本や韓国、中国、台湾などのアジア地域で漁獲されます。日本では、山口県や福岡県、新潟県などが有名なフグの産地として知られています。

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